圧倒的コスパのノートPC「Lenovo IdeaPad S540 14」のレビュー。たった5万円なのにサクサク動くスペックが素晴らしい。
ノートパソコンの購入レビューです。
今回購入したのはLenovoのIdeaPad S540(14インチ、AMDモデル)。
価格は購入時期によって変動しますが、筆者の注文時点(2020/11/20)では税込み・送料込みで51,414円でした。
ざっくりとスペック紹介
- 画面サイズ: 14インチ(非光沢 IPS液晶)
- 画面解像度: フルHD(1920×1080)
- メモリ: 8GBストレージ 256GB(SSD)
- CPU: Ryzen 5 3500U(4コア8スレッド)
- 内蔵カメラ: あり(720p HDカメラ)
- 本体重量: 1410グラム(実測)
視認性の良いIPS液晶に加え、処理能力も申し分なく、重い3Dゲーム用途でもない限りほとんどの人にとって快適に使えるスペックだと思います。
外観と使用感紹介
天板と裏面
カラーは全面暗めのグレーで実にシンプル。
Lenovoロゴの主張もかなり控えめです。
本体左右のポート類
本体右側面。
左から順にSDカードスロット、USB(3.0)ポート×2個。
こちらは左側面。
左から順に 電源ジャック、HDMI、USB3.0 Type-C、イヤホンジャック。
なおType-Cポートからの本体充電(PD充電)には非対応。
キーボード周り
キーボードは一般的なJIS配列(日本語配列)。
暗いグレーの地に白文字なので、光が反射しても視認性は悪くありません。
同じLenovo製でもThinkPadは左下の「Ctrlキー」と「Fn」キーの配置が逆だったりしますが、筆者はCtrlが左下に来るこっちの配置の方が好きです。
タッチパッドも十分広く、サラサラとした心地よい感触。
カーソル移動の引っかかりやタップ感度も問題なく、強く押し込んでもベコベコとたわむようなことはありません。
一部のキーは隙間なく隣接していて窮屈に見えますが、キー同士が繋がっているわけではないので誤入力の心配はありません。
バックライト付きなので暗所でのタイピングも問題なし。
さらにこの価格で指紋認証が標準搭載。
精度・感度とも問題なく、指を置いて0.5秒くらいでロック解除ができます。
肝心の打ち心地は?
キーストローク(キーが沈み込む深さ)はかなり浅めで、入力時の感触もやや固め。
その分打鍵音は静かで、強く押し込んでもきしむようなことはありません。
以下の画像のようにキーがかなり薄いので、筆者も使い初めは違和感がありましたが意外とすぐ慣れました。ここは好みの分かれどころかもしれません。
ディスプレイ
ベゼルは上部、左右の3辺が細くてなかなかスタイリッシュ。
こんなふうに180度近くまで広げることも可能。
非光沢タイプのIPS液晶なので、視野角が広く、映り込みが少なくて使用時に眩しくありません。
ぱっと見た感じでは十分綺麗なディスプレイですが、発色がやや暗いかなという印象。
普段遣いならまったく問題ないレベルだとは思いますが、色味を重視する作業に使いたいなら別のPCを検討した方が良さそうです。
カメラ
カメラはディスプレイ上部に付いています。
つまみをスライドさせることでレンズを物理的に多い隠せるので、セキュリティ対策になります。
↓つまみをスライドさせるとカメラカバーが出てきて…
↓カメラを覆い隠すことができました。
この状態でカメラを起動しても赤くぼんやりした映像が映るだけです。
スピーカー
私は普段スピーカーを使わないのでここは何とも評価しにくいのですが、音がこもったり割れたりするようなこともなく、動画鑑賞等には申し分なく聞き取りやすい音質だと思います。
音量についても、最低音量が大きすぎたり逆に最高音量が物足りなかったりというような不満も感じませんでした。
付属の充電器と本体重量
これがS540の充電器。
四角い部分の大きさはおよそ7.4cm×7.4cm×2.8cmで、コンセントに挿すプラグ部分は折りたためません。
重量は206.5グラム。見た目のわりに意外と軽いなという印象。
そしてS540本体の重量も計測。
結果は1410グラムで、14インチノートPCとしては特別軽くも重くもない、標準的な重量だと思います。
良いところのまとめ
- コスパが良い
快適に使えるスペックなのに、税込み・送料込みで約5万円。
このS540は飛び抜けて素晴らしい性能を備えているわけではないものの、筆者がメイン機として使うなら最低限これだけは欲しいなと思うスペックを全部備えています。
8GB メモリとそこそこ高性能なCPU(Ryzen5 3500U)で動作はサクサク、
256GBのSSDで起動が速いし容量も必要十分、
フルHDのIPS液晶でディスプレイの視認性も良好。
見た目もシンプルで野暮ったくないし、追加料金なしで指紋認証まで付いてくる。
とはいえ決して完璧な製品というわけではないので、次にイマイチなポイントも挙げます。
イマイチなところのまとめ
- ディスプレイの発色の鮮やかさが物足りない
ディスプレイの項目でも触れたとおり、ぱっと見た印象では十分綺麗ですが、筆者のような素人でも発色がやや暗いなと感じます。設定を変えても大きな差は感じられませんでした。
- キーストロークが浅い
普段薄型のキーボードを使用している人でも「薄すぎる」と感じるであろう薄さ。
筆者にとっても、今まで触ってきたノートPCの中でこのS540が一番薄いです。
打ち心地は慣れの問題だとは思いますが、しっかりとした打鍵感が欲しい人には向かないでしょう。
- USB-Type Cポートからの本体充電に非対応
これはもう揚げ足とりレベルの不満かもしれませんが、メーカー標準の充電器しか使えないというのはやはり惜しい。
Type Cポートからの本体充電(PD充電)に対応しているPCの場合、以下のような充電器を使うことで付属の巨大充電器を使わなくて済むのですが…。
まとめ:やはり特筆すべきはコスパ
飛び抜けて優れた性能をもつPCではないものの、やはり特筆すべきは圧倒的なコストパフォーマンス。
イマイチなポイントも挙げましたが、5万円という価格を考慮すればむしろ「よくこの値段でここまで仕上げたものだ」と感心するレベル。
学生から社会人まで、メイン機でもサブ機でも、万人にオススメできるノートPCだと思います。